はじめまして。3年間ボイストレーニングのレッスンに通い続けているいっせいといいます
僕がこのブログを書こうと思った理由
たった1回のレッスンをきっかけにミックスボイスで歌えるように
僕は、これまで3年間、月2回のボイストレーニングを受けてきましたので、過去70回ほどのレッスンを受けてきたことになりますが、「ミックスボイス」なんて言葉をレッスン中に使ったのはわずか2回で、それもトレーナーの先生がレッスン中の会話でチラっと発しただけでした
もちろん、「ミックスボイス」という謎めいた魅惑的なキーワード、歌好きな人なら知らない人はいないけれど、その正体は謎に包まれていて、10年以上前から僕も調べまくっていたわけですが、ボイトレのレッスンを受けるにあたっては、実際に言葉にすることがなんだか恥ずかしくて自分から口にすることはありませんでした
また、僕が受けてきた3年間のボイトレのレッスンで、「今日はミックスボイスの練習をしましょう」とか、「ミックスボイスはこうやったらできます」といったレッスンは一度もありません
僕は過去、長期間にわたって自己流で繰り返し歌を練習してきたことで、ひどい喉締めの声で高音域を出す強いクセがついてしまい、抜け出せなくなっていました
そこで、歌を基礎から教わりたいとボイトレスクールに通いはじめましたが、0から発声を学ぶスタートではなく、マイナスからの間違った発声の根本治療・矯正に近いものだったと思います
レッスンの回数を重ねるにつれて、できなかったことが徐々にできるようになって周りからも「うまくなった」といわれることも増えてきて、ひとつずつ乗り越えていくたびに成長を感じてうれしくはなりましたが、心の奥底ではずっとモヤモヤしていました
そして、ボイトレスクールに通い始めてからちょうど3年が経とうとしたころ、たった一度のレッスンをきっかけとして、モヤモヤの霧がようやく晴れました。やっと「歌声」になった、と実感した瞬間です
そして、世の中ではこの「歌声全体」のことを「ミックスボイス」と呼称しているのなら、そういうネーミングでもよいか、と思いました
ただし、一方で非常にミスリードな(多くの人を誤解させてしまう)言葉だとも感じています
世の中のボイストレーナーの方や、歌が上達している人は、自身ができない当時は悩んでいたかもしれませんが、すでに「当たり前にできていること」なので、いまさらどうやってミックスボイスで歌えるようになったかなんて、正直思い出せない人が多いのではないかと思います
そこに、これから歌を上達したい初心者と教える側の大きなギャップがあり、なかなか理解が進まない原因になっているのではないかと考えています
そして、長い間喉締め発声だった僕が「地声と裏声がつながったミックスボイスで歌えるようになること」という大きな壁を乗り越えたいまだからこそ、歌が上達したい人との橋渡し役になれるのではないかと考えました
僕は、3年間のボイトレレッスンでやってきたことをレッスン後に記録してきていて、具体的にどんなことをしたら身についたのかという「事実」を、できるだけ細かく・正確にお伝えします
たぶん、いまの熱量があるうちに書かないと、僕自身も書けなくなってしまうと思います
歌がうまくなりたい人に伝えたいこと
もうすでに、書籍やYouTube、インターネットの情報などでいろいろな知識がある方が多くいると思いますが、僕も氾濫する情報のおかげで苦しんだ経験があります
- そもそもみんな言っていることが違って何が正しいのかわからない
- ボイトレ用語の意味がわからない(ミドルボイスとか輪状甲状筋とか)
- 実演動画みて練習したけどミックスボイスできない
- 結局、ミックスボイスって何?存在するの?
僕自身、ボイトレスクールに通っている期間にいろんな方のYouTube動画をみたり、調べたりして余計に混乱していました
世の中に氾濫するこれらの情報は、エンターテインメントの一つとして楽しむ程度で利用するのは構いませんが、ぜんぶ真に受けて練習することはちょっと危険かなと感じています
なにより、ミックスボイスで歌うために、ボイトレ業界がつくったカタカナ専門用語や筋肉の個別名称は要りませんし、僕が受けたレッスンでも一度も出てきません(※)
できれば、「ミックスボイス」という名称も使いたくないです
※僕は音大声楽科出身のトレーナーに教わっているので、「覚えなくていいけど」という前提で声楽・クラシックの専門用語だけはレッスン中に一部使いました
僕は現在もボイストレーニングを習っている受講生のひとりにすぎませんので、このブログでは、発声や歌唱に関する技術を「教える」ようなことは一切しません
僕が実際にレッスンでやってきたこと(客観的事実)と、その時に感じたこと・考えたこと(主観的判断)だけを記事にしますので、こういうプロセスを踏んできた人がいるのかということを知ってもらうことが目的です
これから歌をはじめてみたい人、歌で悩んでいる人に少しでも参考になればとてもうれしいです