ボイトレ受講生が
ミックスボイスを習得した方法
大手ボイトレスクールで音大声楽科
出身トレーナーのレッスンを受け、
喉絞め発声を克服し、ミックスボイスで
自由に歌えるようになりました。
3年間にやったこと、全部公開します。
ボイトレスクール

ボイトレスクールのレッスン内容と効果

こんにちは。ボイトレ歴3年以上になるいっせいです

ここでは、ボイトレスクールで具体的にどのようなレッスンを受けられるのかについて、大まかな構成を中心にお伝えします

ボイトレスクールのレッスンの流れ

僕の場合、ずっと1人のトレーナーのレッスンを受けていて、これまで3年間レッスンの構成は毎回同じです

  • 一般的に、ボイトレスクールのレッスン時間は45分
  • 前半:発声の練習(レッスンごとにメニューは毎回異なる)
  • 後半:曲を使った練習(実際に歌いながら学んだことを実践)

 【前半】発声練習を中心としたレッスン

45分のレッスンの前半は、よくあるスケール練習から開始します

あーあーあーあーあーー(ドーレードーレードーー)

基本はア母音で、低音域から最高音がラ(hiA)からシ(hiB)くらいまで、まずはリラックスして素直に発声します

 

このときに、自分でも「きょうは声が出しやすいな」とか、逆に「高音が喉にいっちゃうな」、「裏返っちゃうな」とか感じるわけですが、このときトレーナーは声の響きが正しい位置で鳴っているか、声質がどのように変化しているか(または低音域から高音域まであまり変わらずに発声できているか)、喚声点(地声と裏声が切り替わる音階)をどのように処理しているかなどを見ています

 

スケールも、上記のほかにいろいろな種類(1オクターブをジャンプして行き来するとか、もっとすばやく音階を行き来するとか)があります

この段階で、きょうはちょっと調子悪そうだなということなら、その場で発声を修正するメニュー(ハミングなど)を追加してくれます

その後は、習熟レベルに応じて発声練習メニューは変わってきますが、スケール練習に加えて、毎回新しいメニューをトレーナーの見本を真似しながら発声していきます

 

だいたいレッスン時間の半分、20分~25分程度は発声練習の時間に使っています

 

トレーナーの見本にあわせて実際に発声することも大事ですが、このトレーナーとの会話の中で、かならず「こういうイメージで」と伝えられますので、そのイメージを自分の中で解像度を高くして想像しながらやることが大切です

 

僕が受けてきたレッスンで伝えられたイメージは別の記事で詳しく書きます

【後半】実際に曲を歌うレッスン

レッスン後半では、前半に学んだ発声の仕方や、過去のレッスン内容を踏まえて、実際に曲を歌うことで実践で使えるようにしていく練習を行います(20分~25分程度)

内容はレッスン回ごとに異なりますが、曲の1番までを一通り歌ってみて、そのあとAメロ・Bメロ・サビとパートを分けて、それぞれパートごとの歌い方・発声の仕方を練習します

ここでは基礎的な発声練習で学んだイメージを再現するということに加えて、どちらかというと歌唱表現としてAメロは声を抑えて歌うとか、母音の変化によるコツなどが学べるので、実践的な内容となります

 

僕がこれまでトレーナーから選曲された課題曲として練習してきた曲のリストです

特にスキマスイッチ「奏」や秦基博「鱗」は、ほかのボイストレーニングでもよく取り入れられているようですので、ボイトレのおすすめの曲です

だいたいレッスンをはじめた頃から、順番通りに並べています

  1. スキマスイッチ 「奏」
  2. 秦基博 「鱗」
  3. ONE OK ROCK 「Wherever you are」
  4. back number 「高嶺の花子さん」、「瞬き」
  5. 玉置浩二 「メロディー」
  6. DISH// 「猫」
  7. 久保田利伸 with NAOMI CAMPBELL 「LA・LA・LA LOVE SONG」
  8. 優里 「ドライフラワー」
  9. Mr. Children 「Sign」
  10. CHEMISTRY 「PIECES OF A DREAM」

番外編として、自分からこれも歌いたいと持ち込んだ曲のリストです

  1. Mr. Children 「しるし」
  2. 秦基博 「ひまわりの約束」
  3. Da-iCE 「CITRUS」

とくに、「ひまわりの約束」、「CITRUS」は地声と裏声がつながったミックスボイスで歌うことができたときに、トレーナーに方向性として間違っていないか確認してもらいたくて持ち込みました

ボイトレのレッスンは効果ある?

 ボイトレのレッスンを受けると、まずは高音域が伸びる

「きょうは高音域を伸ばすためのレッスンです」などといった、テーマ名をつけたレッスンを受けたことはありませんが、ずっと喉だけで歌っていた僕の場合、基礎的な発声レッスンを受けるだけで、いままで意識していなかった「身体を使うこと」がだんだん身についてくるようになりました

基礎的なレッスンを受けることで、高音域を身体を使って発声できるようになり、サビの高音を外してしまったり、出なかったらどうしようといった怖さがなくなってきます

「歌うための身体の筋肉」が目覚めてくると、以前の喉締めの苦しい声でしか出せなかった高音域が少しずつ楽に出せるようになり、曲全体を通しても楽に歌えるようになったと体感できます

 ボイトレでミックスボイスは習得できる?

「ボイストレーニングを受ければミックスボイスで歌えるようになるのか」という永遠のテーマについて、僕の回答としては、「正しい発声を身に着ければ、自然と見つけられるようになる」です

僕は、これまで3年間のボイトレのレッスンで、一度もミックスボイスの出し方など練習したことないのですが、偶然1回のレッスンがきっかけとなり、ミックスボイスで歌える声の通り道をみつけることができました

ミックスボイスは自分で見つけるもの

僕は、ボイストレーニングに通っていくうちに、周りから「うまくなった」といわれることもありましたが、正直なところ、自分自身で満足できる「歌声」にはなっていないことに悩みを抱えていました

ところが、あるレッスンの終盤に突然、裏声につながる地声で歌えるようになったときから、歌声そのものが大きく変わりました

ボイストレーニングに対する僕の考えとして、トレーナーはあくまで正しい発声へ導くためのサポート役であり、結局は正しい発声を覚えたレッスン生が自分で「良い歌声」を見つけて手に入れるしかないということです

このような「気づき」を得るためには、やはり基礎を積み重ねていくということが大切だと考えています

ミックスボイスで歌えるようになったこれまでのプロセスは別の記事で詳しく書きます

まとめ
  • レッスン開始当初は「発声練習の目的がわからない」、「歌がうまくなることと練習内容が結びつかない」、「自分が目指す姿とレッスン内容が一致していない」といった思いに駆られることがあるが、しっかり基礎を身に着けることが大切
  • 歌うことの基礎を身に着けていけば、ミックスボイスも自然と見つけることができる
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